闇に包まれたい。
光に晒されると、自分の輪郭が曖昧になり、何者でもなくなってしまうように感じる。
だからこそ、闇の中で自分の形を探し続ける。
闇の中で輝くのは星だけだ。
光に満ちた場所では、その輝きは埋もれてしまう。
闇があるからこそ、光は存在を証明できる。
ならば、自分もその一つになれるのだろうか。
暗闇の中で、かすかな光でも放てるのだろうか。
知を求め、考え続けることで、何かを掴める気がしていた。
けれど、その光はまだ見えない。
自分が光になりたいと願うほどに、闇に沈んでいく気がする。
光を見つけたい。
自分自身が、闇の中で輝く星になりたい。
それなのに、今の自分はただ、闇の深さを知るばかりだ。