同級生の活躍を目にするたびに、心が沈む。
ニュースで名前を見かけたり、SNSで仕事の成果を報告しているのを見たりするたびに、胸の奥がざわつく。
誇らしげな顔で、自信に満ちた言葉を発している彼らを見ていると、自分の惨めさが際立つ。
私には何もない。
輝かしい実績も、誇れるスキルも、胸を張れる経験も。
彼らと私は、同じ時代を生き、同じ教室で学んだはずなのに、どうしてこんなにも違うのか。
彼らは努力し続けたのかもしれない。
私が立ち止まっている間に、着実に前に進んでいたのかもしれない。
でも、そんなことはどうでもいい。
ただ、結果として「私だけが何も得られていない」という事実だけが重くのしかかる。
私は頭が悪い。
何もできない人間だ。
正解のない問題に向き合う力がない私は、何も生み出せず、評価されることもなく、ただ時間だけが過ぎていく。
今はまだ、若さがあるから許されることもあるのかもしれない。
でも、若さは有限だ。
いずれ価値はなくなる。
若さという取り柄すらなくなったとき、私は本当に「何も持たない人間」になってしまうのではないか。
何か価値のある人間になりたい。
誰かに認められるような存在になりたい。
でも、何をどうすればいいのか分からない。
ただ、焦りと嫉妬だけが募っていく。
同級生の活躍を見て、純粋に「すごいな」と思えたら、どんなに楽だろう。
それを自分の刺激に変えられたら、どんなに建設的だろう。
でも、今の私にはできない。
ただ、比較し、落ち込み、取り残された気持ちに苛まれるだけだ。
このまま何者にもなれないまま終わるのか。
そう思うたびに、恐ろしくて仕方がない。