就活の面接で求められる長所や短所、ガクチカは、ほとんどが嘘かこじつけだと思っている。
私は嘘をつきたくない。
正直に自分を語ると、ありのままの自分が露呈し、面接は通らないと分かっている。
そもそも、嘘を嘘にならないように巧みに紡ぐための賢さや、頭の回転の速さも、私には到底足りない。
結果、面接で求められる「演技」、つまり、自分を偽装して好印象を与える技術を行使できず、自分の無力さや、内面に潜む欠陥がそのまま見抜かれてしまう。
誰もが用意した、都合の良いストーリーの中で、私は正直者であるがゆえに、ただありのままの自分で答える。
こうして、いつも自己否定の深い闇の中に沈んでいくのだ。
それが、頭が悪い故に私が就活で直面する苦悩だった。